東京都ぐるっとパス活用法
美術館や博物館、東京の歴史や文化を感じる散策で東京を再発見しよう
【ぐるっとパスのご紹介】東京再発見、知見を深めよう!
東京を中心とする101の美術館・博物館等の入場券や割引券がセットになったお得な文化施設周遊チケット
*施設窓口等の販売、又はオンラインでの購入が可能
*スマホをお持ちの方は電子チケットがお勧め
*画像をクリックすると公式リンクにジャンプします
*休館日・開催時間=施設により異なります。各施設にお問合わせ下さい
*コロナ感染拡大防止で入園者数制限があり、事前予約が必要な施設もございます。各施設公式HPでご確認下さい
*各施設指定の展示を1回ご利用いただけます
*販売期間:2022年04月01日~2023年01月31日
*有効期間:初回利用日から2ヶ月間(最終は2023年3月31日)
東京再発見【1】神代植物公園と深大寺、井之頭自然文化園
中央線三鷹駅からバスで約25分(京王線調布駅からバスで約15分)で深大寺小学校前で下車(別園なので神代植物公園とは異なる場所です)
⇒神代植物公園の水生植物園へ。清らかな湧き水の湿地帯、澄んだ空気がとても気持ちよく、水辺の植物を観察しながら散策が楽しめます。6月はハナショウブが見頃、種類によって開花時期も異なり、薄紫、純白、薄いピンク、濃い紫色など。整備された木道をゆっくりと歩くと、ゆったりとした時の流れを感じ思わず深呼吸・・・リフレッシュされます
⇒深大寺散策へ。厄除けや縁結びの寺としても有名、正式名称を天台宗別格本山浮岳山昌楽院深大寺。伝統と自然、両方を体験できる緑豊かな雰囲気と心安らぐ境内。参拝後は深大寺蕎麦へ
⇒神代植物公園・本園へ(一般入場500円)植物によってバラ園、ツツジ園、ウメ園、シャクナゲ園「つばき園」「カエデ園」「芝生公園」など種類ごとに30ブロックがあり、さまざまな花と植物の名前も表示もあり、有意義な散策が楽しめます
⇒バス⇒井之頭自然文化園(井の頭恩賜公園の一角にある都立動物園)⇒吉祥寺
文化園の名の通り動物園、水生物館、彫刻館、子供用遊具など子供や家族、大人も高齢者もゆっくりと楽しめる総合施設。「リスの小径」では、放し飼いのリスのケージに人間が入ります。リスが周り、時には足元にも来てとてもかわいい。モルモットとのふれあいコーナー、カピバラ、アライグマ、カモシカ、ヤクシカなども存在する。タンショウ、大きなくちばしのシロムネオオハシ、ふくろう、ミミズクなどの鳥類。また、彫刻館は平和祈念像の原型を展示。野外には北村西望の躍動感のあるブロンズ像が展示されている
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東京再発見【2】小石川後楽園・旧岩崎邸庭園・上野エリア
飯田橋駅⇒徒歩約3分・約200m⇒小石川後楽園
江戸時代初期に水戸徳川家の祖である頼房が、江戸屋敷の庭として造ったもの。中国の名所の名前をつけた景観、木々が心を落ち着かせてくれ、クッククックーと鳥の鳴き声もよく聞こえる
⇒都バス・春日駅前バス停又は大曲バス停⇒湯島三丁目下車徒歩2分⇒旧岩崎邸庭園
三菱財閥岩崎家の本邸。イギリス人建築家ジョサイア・コンドルが設計した西洋住宅の傑作、ドラマのロケ地に幾たびも用いられている。三菱の歴史は幕末から明治維新への動乱の中で始まります。創設者は土佐藩出身の岩崎彌太郎、近代化のエネルギーに満ち溢れた日本に思いを巡らせながら、豪華な邸内や調度品、華麗な階段ホールを見学できます
⇒徒歩約5分、約500m⇒下町風俗資料館
大正時代~昭和初期の街並み、生活道具や玩具で下町風情を再現した資料館。1階は下町の商屋、長屋の狭い路、路地には共同井戸(女性たちが井戸端会議する社交の場)など。2階には下町文化に欠かせない銭湯の番台があります。明治や大正時代は狭くて小さい長屋に場所が無かった、燃料の薪が高価な事もありますが、密集する町屋は火事の延焼が大きくなるので風呂が設けられなかったようです。江戸は風が強く埃っぽい気候で江戸幕府の初期から湯屋の需要は高かったという節も。建物類は写真撮影可能なので、映画「三丁目の夕日」のような写真映えするスポット多数です。資料館を見学後は、上野恩賜公園内の不忍池や不忍池の中心の弁天堂へ。蓮(ハス)の花(初夏の早朝に咲きます)、八角形のお堂(池の四方からお参りできるように)、池中央は弁才天を祀る「弁天島(中之島)」があります
⇒上野動物園
大人気のジャイアントパンダ、パンダ舎は一方通行ルールで進みながら観察します(2022年現在ジャイアントパンダ母子の観覧は事前申込みの抽選制です)。園内は東園と西園に分かれています。東園:「ゴリラ・トラのすむ森」は野生生息数が500頭以下といわれる絶滅危惧種「スマトラトラ」、水中で生き生きと活動する「ホッキョクグマとアザラシの海」も観察できます。西園:「アイアイの森」はマダカスカル島の動物を紹介、ジャングルのように植物もたくさん整備されているビバリウム(両生爬虫類館)にはゾウガメや、靴のような大きなクチバシが特徴のハシビロコウなどに癒されながら観察散策も楽しい。パンダやハシビロコウなどユーモラスで可愛いグッズが多く人気です
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東京再発見【3】夢の島植物園・葛西臨海水族館・地下鉄博物館・中川船番資料館
新木場駅⇒徒歩約11分、約850m⇒夢の島熱帯植物館
トロピカル・ガーデンと緑の情報室。大温室はゴミ処理廃熱利用しマングローブやシダが生い茂げる。滝が流れ落ち、水生植物が広がる池...ジャングルを再現した癒しの空間。花が咲いて、実が成っているなどのお知らせプレートがあり、観察しながら歩くのが楽しくなります
⇒徒歩約5分、約400m⇒都立第五福竜丸展示館
教科書でも習った事件、1954年アメリカの水爆実験により被ばくしたマグロ漁船「第五福竜丸」の船体と解説パネルがあります。原水爆の恐ろしさを今に伝える施設、無料なのでぜひ見学を。アジ、サバ、イワシ漁の小型船とは違い、カツオ・マグロを追って沖合に出る中~大型船を室内で間近で見る機会は少ないので、反核への思いだけでなく、木造船として造船技術として貴重な船です
⇒徒歩約12分で新木場駅⇒京葉線1駅⇒葛西臨海公園駅⇒徒歩6分⇒葛西臨海水族園
ドーナツ型水槽で回遊するクロマグロ、産卵やエサを求めて海を回遊する姿を思い描きます。更に太平洋、インド洋、大西洋、北極海、南極海。熱帯のサンゴ礁から極寒の海まで世界の珍しい生き物に出会えます。いきものたちの生態をあるがままの姿に、個体のリズムや個性を再現された水槽内環境、照明や温度管理で季節の移り変わりを再現。さまざまな角度から観察できる工夫、テーマに沿った解説パネルなども充実しています。大きな海藻「ジャイアントケルプ」が茂る「海藻の林」は、波に揺られてユラユラと漂う姿と魚がゆったりと泳ぐさまに癒やされます
フンボルトペンギン、ミナミイワトビペンギン、フェアリーペンギン、オウサマペンギンの4種が飼育されているペンギン展示も見逃せません。動きを陸上と水中を泳ぐ様子のどちらも観察できます。公園内は水族園、鳥類園、芝生広場、汐風の広場、展望広場の5つのゾーンに分かれていて、このエリアだけでも一日過ごせそうです
⇒葛西臨海公園駅前⇒都バス⇒葛西駅前⇒地下鉄博物館(ちかはく)
東京メトロ東西線葛西駅の高架下にある博物館。丸の内線の旧車両、日本で初めての地下鉄車両(銀座線1001号車)の展示があります。その他電車のジオラマを操作したり、シュミレーター映像を見ながら運転するコーナーもあり、運転士気分を楽めます。トンネルの掘り方や地下空間の構造、地下鉄を守る構造や設備、車両の仕組みやブレーキの掛け方などを学べます
葛西駅⇒東西線⇒一之江駅⇒都営新宿線⇒東大島駅⇒徒歩約6分⇒江東区中川船番所資料館
時代は江戸の荒川。河川交通の出入り口、別名中川関所と呼ばれた幕府の施設で、通過する船の積み荷と人を改めていました。江戸に持ち込まれる鉄砲(入り鉄砲)は治安を守るために、江戸から出ようとする女(出女・でおんな)は地方大名の妻(徳川家へ忠誠を表す為、妻子は江戸で人質)が逃亡するのを防ぐために、厳しく取り締まりがありました。2階は昭和30年代を再現したお部屋。黒電話や算盤、ダイヤル式ラジオやレコードプレーヤーなどの品々に当時の暮らしに想いを馳せます。3階の展望室から荒川と繋がる旧中川を今までとは違う視点で見渡しました
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東京再発見【4】
JR池袋駅から約12分、又はメトロ有楽町線・東池袋から約5分で古代オリエント博物館
文明発祥「西アジア・エジプト地域」の博物館。人の流れ、文化、宗教の流れがわかりやすく展示され、かつて数多くの高度な文明が生まれては滅んでいく様をイメージできます。近代以降はシリアやイラクは治安が安定せず、内戦、紛争、戦争などにより遺跡は破壊され、文物は略奪され、旅行にいくのも難しい地域です。歴史的資料を収集,保存し,展示,公開する大切さも感じます
⇒500m先・都電荒川線の向原駅⇒飛鳥山公園駅・園内の紙の博物館
飛鳥山3つの博物館のうちの一つ。大河ドラマ「青天を衝け」の主人公・渋沢栄一が設立した抄紙会社(旧王子製紙)をこの地から創業を始めたことから洋紙発祥の地と言われます。日本古来の和紙、書籍・新聞の普及のため洋紙を・・との思いから洋紙の製造をはじめ、記録材、生活材料や絶縁体に至るまで、用途の広さに驚きます。原料をボロ布や藁から木材パルプへ、紙の製造や構造、リサイクルについて、紙に使う薬品など様々な展示で学びながら見学。園内は春に桜、梅雨は紫陽花、秋は紅葉や彼岸花と一年を通して楽しめ、飛鳥山モノレール(なんと無料!)もあり車イス・ベビーカーにも優しい園でした
⇒徒歩で約10分、旧古河庭園へ
洋館、洋風庭園と日本庭園が融合した贅沢な庭園。英国人ジョサイア・コンドル博士(旧岩崎邸庭園洋館、鹿鳴館、ニコライ堂など)が設計した洋館、約100種200株ものバラが華やかに咲き誇る庭園。京都の著名な庭師・七代目小川治兵衛作庭の日本庭園。大正初期の庭園をとどめた庭園と建物は都会のオアシス。バラは春・秋に見頃があり。(春:5月上旬~6月上旬、秋:10月上旬~10月下旬)
⇒徒歩約20分、六義園(りくぎえん)へ
日本庭園は「何を表現しているか」「何を使って表現しているか」「どのように鑑賞するか」の形式があり、六義園は廻遊式庭園(庭園内を歩き様々な位置から観る庭園)との事。テレビやビデオも無い時代、都市に自然を再現し、花が咲き鳥のさえずりで春を感じ、木々や葉のさらさらいう音に涼を感じたり、秋は池に映る月をめでたり・・日々の愉しみだった事でしょう。池を掘り、山を築き、石を据え置き・・庭師の技は芸術です
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東京再発見【5】平櫛田中彫刻美術館と殿ヶ谷庭園
西武多摩湖線:一橋学園駅⇒駅から南方向へ進み玉川上水散策道を歩く(約1Km)⇒平櫛田中彫刻美術館⇒玉川上水散策道を歩く(約1.7Km)
多摩の自然路・玉川上水は、春に鳥のさえずり、夏は蝉の鳴き声、秋は虫の声、冬は静けさを楽しみながら上水沿いに歩くと小さな彫刻美術館が・・1階、2階、地下1階と見学。小さいながらも見応えあり。最期の約10年間を小平市のこの邸宅で生涯現役で107歳まで・・打ち込めるものがある方は素晴らしいです
⇒西武国分寺線:鷹の台駅⇒2駅⇒国分寺駅下車⇒殿ヶ谷庭園
国分寺崖線といわれる段丘崖と豊富な湧水で、竹林や飛び石などの景観を造られた園内。秋は鮮やかな紅葉が・・高層マンションが多い駅近とは思えない自然美です
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