ウィーン
多くの音楽家に愛され、カフェ文化、ヨーロッパ中世の歴史の街。市内観光やドナウ川クルーズなどをご紹介、ご提案いたします。
ドナウ川沿いにあり、オーストリア北東部に位置する首都です。 13世紀から第一次大戦後の1918年まで君臨したハプスブルク家の都で、華やかな貴族文化が栄え、宮廷音楽が発展しクラシック音楽の都となりました。市内には多くの歴史的建造物の他、モーツァルトやベートーベンをはじめ多くの大作曲家の像があります。19世紀の治水工事でドナウ川の本流は町の北東部を流れ、旧市街で見られるのは支流の「ドナウ運河(Donaukanal)」です。市街の西方には広大な「ウィーンの森」が広がっています。
- 旧市街(Altstadt)
- シュテファン大寺院(Stephansdom)
- モーツァルト・ハウス(Mozarthaus)
- アンカー時計(Ankeruhr)
- ホーフブルク王宮(Hofburg)
- 美術史博物館(Kunsthistorisches Museum)
- 自然史博物館(Naturhistorisches Museum)
- ブルク公園
- ブルク劇場
- 国立オペラ座(Staatsoper)
- ケルントナー通り(Karntnerstrase)
- 楽友協会(Musikverein)
- 音楽の家(Haus der Musik)
- 市立公園(Stadtpark)
- ベルベデーレ宮殿(Schloss Belvedere)
- リヒテンシュタイン美術館(Liechtenstein Museum)
- フォルクスオーパー(Volksoper)
- シューベルトの生家(Schubert Geburtshaus)
- ヨハン・シュトラウス記念館(Johann-Strauss-Gedenkstatte)
- アウガルテン(Augarten)
- プラーター(Prater)
- シェーンブルン宮殿(Schloss Schonbrunn)
- 中央墓地(Zentralfriedhof)
- ハイリゲンシュタット(Heiligenstadt)
- リンツ(Linz)
- 聖フローリアン教会(St.Florian)
- ハウプト広場(Hauptplatz)
- 旧大聖堂(Alter Dom)
- 州庁舎(Landhaus)
- リンツ城(Linzer Schloss)
- ブルックナー・ハウス(Brucknerhaus)
ウィーンの中心部、ドナウ川支流のドナウ運河の南側の地域です。 かつて市を囲む城壁と濠があったところは4kmの環状道路「リング(Ring)」となり、その内側が旧市街となっています。 主な歴史的建造物はこの地域に集中しており、歴史地区として世界遺産に登録されています。
旧市街の中心にある大聖堂で、ウィーンのシンボルです。 国内最大の規模で、高さ61mの北塔と、市民に「シュテッフル(Steffl)」の愛称で親しまれている高さ137mの南塔の2つの尖塔が特徴です。モーツァルトが結婚式をあげたことでも有名です。地下のカプチン霊廟には、パプスブルグ家(Habsburg)の人々の臓物が、銅の壺に納められて保管されています。
シュテファン大寺院の南東にある作曲家モーツァルトが住んだ家です。 ウィーンで転々と住居を変えた中で現存する唯一の場所で、28歳から4年ほど住み、歌劇の代表作「フィガロの結婚」をはじめ作品を数多く残しています。改修工事が行われ、2006年1月から再公開されています。
シュテファン大寺院の北、ウィーン最古の広場「ホーアー・マルクト(Hoher Markt)」にある仕掛け時計です。 小路に向かい合う建物の空中回廊に1913年に設置されたもので、12人のウィーンゆかりの人物の人形が毎時報に交代で登場し、正午にはすべての人形がパレードするようになっています。
14世紀から1918年までハプスブルク家の居城だった広大な宮殿。 長い期間に拡張し続け18のウィングに2600余の部屋があります。ハプスブルク家の財宝を展示する宝物館や豪華な内装の国立図書館も隣接します。 旧王宮の南側には1913年に完成した壮大な「新王宮」があり、内部にはいくつもの博物館になっています。北西側に「英雄広場」、南西側に「王宮庭園)」が広がります。 旧王宮の西側の16世紀の「厩宮)」はウィーン屈指のルネサンス建築で、内部に冬季の乗馬学校だった「スペイン乗馬学校(Spanische Reitschule)」があります。 王宮礼拝堂では夏季を除いて毎週日曜日の午前のミサでウィーン少年合唱団の歌声を聴くことができます。シュテファン大寺院の西0.5kmに位置します。
歴代のハプスブルク家が収集した美術品約7千点を収蔵するヨーロッパ屈指の美術館で、建物も1891年に完成したルネサンス様式の美しいものです。ブリューゲル、デューラー、ルーベンスなどの名作が揃っています。 ホーフブルクの南西側、リングをはさんだ向かいにあります。
美術史博物館とマリア・テレジア広場(Maria Theresien Platz)をはさんだ向かいに建つルネサンス様式の博物館です。 1889年の開館で、化石や鉱物、骨格標本など幅広い展示があります。 3万年前の石灰岩の女性像「ビレンドルフのビーナス」や、ニュージーランドの絶滅鳥モアの化石などが見ものです。
王宮内にある公園。モーツァルトの彫像前のト音記号の花は、季節ごとに植え替えられます。
ホーフブルクの北西にある劇場です。1888年に完成したルネサンス様式の建物ですが、第二次大戦で破損し1955年に再建されました。 ホールの「階段の間」の天井画はクリムト兄弟の作です。
ホーフブルクの南東、リング沿いにあるオペラ劇場です。 1869年創建のスネサンス様式の建物で、際二次大戦の戦火を受けて1955年に再建されました。世界最高レベルの音響設備を持っています。 2002年から日本の小澤征爾が音楽監督を務めています。
シュテファン大寺院から国立オペラ座の前を通る、南北に走る目抜き通りで、ホテルやレストラン、ショップが建ち並んでいます。 国立オペラ座のそばにあるホテル・ザッハは、創始者が考案したチョコレートケーキ「ザッハトルテ」で有名です。
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地ホール。大ホールの「黄金の間」では定期演奏会の他、元旦のニュー・イヤー・コンサートが開かれます。 定期演奏会は先祖代々の会員が席を手放さないのでチケットはなく、特別公演もすぐ売り切れになって入手は困難です。 内部の見学ツアーがあります。
4階建ての建物はかつて宮殿にもなったもので、ウィーン・フィル創設者のオットー・ニコライが住み、音楽大学が置かれたこともあります。 2階はウィーン・フィルの博物館、3階は音や音楽に関する科学的な博物館、4階は大作曲家を紹介する博物館です。 ウィーン・フィルをバーチャルに指揮することができるコーナーもあります。 楽友協会の北0.4kmにある博物館です。
シュテファン大聖堂の南東0.5km、リング沿いにある公園です。 園内をウィーン川(Wien Fluss)が流れる市民の憩いの場で、バイオリンを弾くヨハン・シュトラウスの像が有名です。 この他にシューベルトやブルックナーの像もあります。
カール教会の南東1kmにあるバロック様式の宮殿です。 17世紀の対トルコ戦争の英雄オイゲン公の夏の離宮で、2つの宮殿から成っています。 住居用に1716年に造られた「下宮」はバロックの美術品を展示する「バロック美術館(Barockmuseum)」となっており、レセプション用に1723年に造られた「上宮」は19~20世紀の絵画を展示する「オーストリア・ギャラリーとなっています。 両宮殿の間には緩やかに傾斜した広大なバロック庭園が広がっています。
ホーフブルクの北2.5kmにある2004年に開館の美術館です。 17世紀のバロック様式の建物に、16世紀以後にリヒテンシュタイン家の歴代公爵が収集した美術品を展示しています。 世界最大級のルーベンス絵画のコレクションをはじめとする中世絵画や、彫刻、家具、装飾馬車まで幅広い作品があります。
リヒテンシュタイン美術館の西0.5kmにある国立劇場です。 1898年創立で、オペレッタやミュージカルなどを上演し、国立オペラ座に比べて庶民的な劇場になっています。
フォルクスオーパーの南東0.3kmにある、大作曲家シューベルトが1797年に生まれて4歳まで過ごした家です。 肖像画や本人が弾いたギター、トレードマークの眼鏡も展示されています。
旧市街の北東、ドナウ運河の北側にある、ワルツ王ヨハン・シュトラウスが38歳の1863年から7年間住んだ家です。 当時の調度品や楽器、愛用品などの他、写真や資料が展示されています。
旧市街の北2km、ドナウ運河の東にある公園です。1775年にヨーゼフ2世が皇帝の庭園を市民に開放したものです。 1718年にマイセンに次ぐ第2の磁器工房があった地でもあり、「アウガルテン宮殿(Schloss Augarten)」には工房とショールームがあります。 また宮殿はウィーン少年合唱団が寄宿生活を送っている場所としても有名です。
旧市街の東3km、ドナウ運河とドナウ川にはさまれた地域にある6k㎡に及ぶ広大な緑地です。 かつては王室の狩猟場でしたが、1766年に市民に開放されてます。 地域内には見本市会場や競馬場、遊園地などがあり、大観覧車は映画「第三の男」にも登場しています。
旧市街の南西5kmにあるハプスブルク家の夏の離宮です。 1713年にレオポルト1世がベルサイユ宮殿に対抗して建造したものです。 内装はマリア・テレジア時代に豪華なものに改装され、1441の部屋のうち40室ほどが公開されています。 6歳のモーツァルトが御前演奏をした「鏡の間」や、1815年のウィーン会議で舞踏会が行われた「大広間」などが見所です。 広大な敷地にはバロック庭園や「美しい泉」の命名の由来の泉をはじめ、動物園や植物園などがあります。
旧市街の南東10kmにある、広さ2k㎡の墓地です。1873年に急増する人口に対応してフランツ・ヨゼフ帝が造成したものです。400万人が眠っているといわれ、”第32区A”という区画に、モーツァルト、ベートーベン、シューベルト、ブラームスなど大作曲家たちの墓があります。映画「第三の男」のラストシーンはここの並木道が映されています。
グリンツィングの東1kmの地区です。大作曲家ベートーベンがたびたび訪れた地で、彼ゆかりのスポットがあちこちに残っています。 「田園交響曲を書いた家(Beethoven Sommerwohnung)」や自殺を考えて遺書を書いた「遺書の家(Heiligenstadter Testament Haus)」の他、田園交響曲で描写した小川に沿う「ベートーベンの散歩道(Beethovengang)」などが主なスポットです。
ウィーンの西150km、ウィーン、グラーツに次ぐ国内第3の都市です。 古代ローマ時代の砦から歴史が始まり、15世紀には神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒ3世の居城が置かれました。 モーツァルトが演奏旅行で立ち寄り、滞在中のわずか4日で「リンツ交響曲」を書いて演奏した町であり、19世紀後半には作曲家ブルックナーが活躍した町としても知られています。
市街の南東15kmにある教会です。 304年に殉教した聖フローリアンの墓に建てられた修道院が始まりで、1071年に再建、現在のものは1751年に造られたバロック様式です。 ハプスブルク家の宿城の設備もある大きな建物になっています。 巨大なパイプオルガンは、1858年から奏者を務めたブルックナーにちなんで「ブルックナー・オルガン」と呼ばれ、彼の墓もここにあります。
市街の中心部、ドナウ川近くにある広場で、幅220m、奥行き60mのヨーロッパでは最大の美しい広場です。1723年にトルコ軍への勝利やペスト克服を記念して建てられた、バロック様式の高さ26mの「三位一体像」があります。東側にある「旧市庁舎(Altes Rathaus)」には観光案内所があります。
ハウプト広場の東に建つバロック様式のイエズス会教会です。1678年の創建で、1855年から13年間作曲家ルックナーがオルガン奏者を務めています。外観は質素ですが、内装は豪華です。
ハウプト広場の南西にあるルネサンス様式の建物です。1571年に建てられたもので、アーケードに囲まれた中庭の中央には、7つの惑星の擬人像で飾られた「惑星の噴水(Planetenbrunnen)」があります。17世紀に大学が建物を使用していた時期に、天文学者ケプラーが講義をしています。
ハウプト広場の西、ドナウ川に近い丘の上にある城館です。799年の古文書に登場する古いもので、現在の建物は1477年にフリードリヒ3世が改築したものです。刑務所や兵舎として使われたことがあり、現在は博物館となっています。
ハウプト広場の北東、ドナウ河畔にある近代的なコンサートホールです。交響曲作曲家としてファンの多いブルックナーの生誕150周年を記念して1974年に完成したもので、9~10月には国際ブルックナー音楽祭が開催されます。